●運転形態について
(1)概説
3路線のうち、本線にあたる松山線と、松山線の上伊草から分岐する鴻巣線との間では、優等列車(急行・準急)を含めて直通運転が行われています。また松山線は、新宿方では北高円寺から営団東西線・東葉高速鉄道との直通運転が行われています。
一方菖蒲線は、すべて普通列車のみで、鴻巣線新騎西〜鴻巣間に乗り入れて鴻巣発着の列車もありますが、鴻巣以南への直通は、出入庫時などに限られています。
(2)松山・鴻巣線
この両線は北高円寺〜南田中間複々線、その他の区間は複線で、特急・急行・準急・普通の4つの種別の列車が運転されています。線内の列車は概ね8・10両編成(一部普通列車に6・4両編成もあり)ですが、営団東西線直通はすべて10両編成です。
特急は新宿〜熊谷間の運転で、早朝〜朝ラッシュ時と深夜を除いて30分毎に運転されています。
急行は川越以遠で各駅に停まる列車で、主に新宿〜熊谷間と、鴻巣線直通の新宿〜行田市・鴻巣間に運転されています。ほぼ終日運転され、優等列車群の中心となる列車です。また鴻巣線直通系統の列車も、早朝・深夜を除いて運転されています(ちなみに昼間時は30分毎の運転)
準急は石神井公園以遠で各駅に停まり、中距離区間から新宿方面への速達化を図っている列車です。しかし、急行が新宿〜川越以遠各駅間などの長距離区間や、川越より新宿側の中距離区間での速達列車に対する需要増に応えて、増発されたり、停車駅の増加が行われたりされてきたため、現在は急行の補助的な列車になっています。準急もほぼ終日運転され、新宿〜今成・熊谷・鴻巣・行田市間などに運転されています。ただし、昼間時は概ね新宿〜鴻巣間の運転です。
普通は大きく分けて、川急線内運転の系統と、営団東西線・東葉高速鉄道直通系統の2つがあります。
川急線内の列車は、主に新宿〜北大泉・大和田・今成間、鴻巣・新騎西〜行田市間(この系統は主に6・4両編成を使用)に運転されますが、早朝〜朝ラッシュ時、夕ラッシュ時〜深夜にかけてはこれらの区間以外の運転もあります。(新宿〜北永井・上伊草・熊谷・鴻巣・行田市、上伊草〜鴻巣・久喜・行田市など)
地下鉄直通系統の列車は、主に東葉勝田台・西船橋〜北大泉・大和田・今成間の運転となっています。線内普通同様、昼間時以外は北永井・上伊草・鴻巣行き(あるいは始発)などもあります。地下鉄線内では快速・通勤快速・東葉快速となる列車も、川急線内ではすべて普通となります。
(3)菖蒲線
菖蒲線は全線単線で、すべて普通列車のみの運転です。車両は6・4両編成が使用されます。
昼間時は概ね15分毎、朝夕ラッシュ時は1時間あたり5〜6本の運転で、ほとんどの列車が、鴻巣〜久喜間もしくは新騎西〜久喜間の運転です。ただし、早朝・深夜などには、出入庫の関係で上伊草発着の列車もあります。
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