吉見線の一般車

4000系(導入年:1993〜)
吉見線の主力通勤車です。いずれもJR東日本103系電車を譲り受けたものです。1993年にまず輸送力増強用に3両編成4本が導入されました。 1994年には導入した車両はありませんでしたが、そのころの主力だった初代2000系(1963〜1968年製造)や2500系(国鉄101系を譲り受けた車両)は、冷房化があまり進んでいなかったのに加えて老朽化が進んでいたので、1995年からはこれらの置き換えも目的にして導入が再開されました。

1995年からの導入車は、新製時から冷房が搭載された後期の車両を譲り受けましたが、改造の手間を省くのと、3両編成単独では輸送力が小さいために4両編成となりました。 1998年までに4両編成28本112両が導入され、2000系・2500系置き換えと吉見線100%冷房化を実現しました。2001年には一部編成の6両化のために電動車14両が増備されました。

車両そのものは当社線に入線する前とさほど変わっていませんが、導入の際に更新工事が施行されて内装も変更されています。その他先頭車には排障器と自動連解結装置が取り付けられました。 塗装は、白地にドア部にブルーが入るというものです。消費電力低減のために今後界磁添加励磁制御化が進められる予定で、2001年導入の電動車14両は当初から改造されています。

現在は非ワンマン対応の6両編成7本と4両編成18本、ワンマン対応の3両編成4本と4両編成3本、計138両が在籍しています。ワンマン対応車は東平線と吉見線熊谷〜太田間を中心に運用されます。 非ワンマン対応車は吉見線熊谷以南で運用されます。



4090系(導入年:1998)


1998年11月の吉見線熊谷〜太田間の開業に伴う車両増備のために、当社滑川工場で新造された通勤車です。 普通鋼製(4091を除く)の20m4ドアロングシート・VVVF制御車で、快速運用を意識した仕様となっています。具体的な特徴としては、トイレの設置のほか最高120km/h運転に対応したことが挙げられます。 4091(T'c)は、2500系唯一の新造車のTc1両を編入改造したもので、ステンレス製です。
登場した時は5000系でしたが、武鉄線直通の際に武鉄5000系と番号の競合を避けるために、2001年に改番されました。 4両編成3本12両が在籍します。


4400系(導入年:2001)


多摩急線乗り入れに伴う車両増備のために、廃車になった営団5000系を改造の上購入したものです。 車両の内装・外装を更新し、内装は、化粧板の張り変えやJR東日本E231系タイプの座席袖仕切り取り付けのほか、ドア上部にLED式案内装置の取り付けを行っています。 外装は、戸袋窓閉鎖のほかLED式行先案内装置取り付けを行うとともに、ドアの交換、前面の黒塗り化・排障器の取り付け等を施しました。
6両編成6本が在籍します。


川島線の車両

2000系(導入年:2001)


2002年度に開業する予定の川島線で使うための新型車両です。初代2000系とはまったく別の車両です。
川島線は西武蔵野鉄道(武鉄)北東京線・西武池袋線・営団有楽町線と直通する計画なので、これに対応した仕様としています。 そのため、当社線の保安装置(ATS−P型、JR型列車無線)のほか、西武型ATS・列車無線、営団CS−ATC・誘導無線などを搭載しています。
基本設計は武鉄1000系と同一の4ドアVVVF車ですが、台車が通常のモノリンク式であること、 L/Cカーではなく通常のロングシートであることなどが異なっています。
6両編成、4両編成各12本、120両が在籍します。なお、川島線開業までは吉見線で運用されます。