路線案内
埼急には、吉見線、松山線と東平線の3路線があります。総延長は100.4kmになります。(2001年10月15日現在) 吉見線の一部を除いては、いずれも埼玉県内に展開しています。全線とも軌間1067mm、また直流1500Vによる電化路線です。 また、現在中福〜北吉見間の川島線が建設中です。

路線図(川島線開業時の予定図)

吉見線
吉見線は、JR武蔵野線と接続する埼玉県南部の東所沢から、松山線の分岐する吉見、埼玉県北部の中心都市、熊谷を経て群馬県の太田に至る全長69.6kmの路線です。 そのうち東所沢〜熊谷間47.0kmは複線で、残りの熊谷〜太田間22.6kmは単線であると共に、この区間は埼急は第2種鉄道事業者として営業しています。 なお、熊谷〜北小泉信号所間は埼玉群馬連絡鉄道(注1)が第3種鉄道事業者、北小泉信号所〜太田間は東武鉄道が第1種鉄道事業者で東武小泉線と共用しています。 ルートとしては、埼玉県の中央部を南北に縦断するような形になります。


注1・・・「埼玉群馬連絡鉄道」は、埼急、埼玉県、群馬県などが出資して設立した架空の第3セクターで、吉見線熊谷〜北小泉信号所間の建設を担当。

松山線
松山線は、吉見線の吉見(比企郡吉見町下細谷)から東武東上線と連絡する東松山、大里郡江南町を経て、秩父鉄道線と連絡する大里郡川本町の武川までを結ぶ24.5kmの路線です。 全線単線で、そのうち百穴前〜東松山間1.8kmは併用軌道区間です。現在、建設中の川島線との直通運転に伴う、百穴前〜市役所前(埼急松山に改称予定)の一部ルート変更・地下化による立体化工事及び、北吉見〜市役所前間の複線化工事が進められています。

東平線
東平線は、松山線の羽尾北信号所(比企郡滑川町羽尾)から吉見線玉作(大里郡大里村玉作)までを結ぶ6.3kmの路線です。 松山線と吉見線との間の貨物列車を、松山線の併用軌道区間を経由せずに走らせるために建設された路線で、1956年の開業当時から旅客営業は行っていません。また現在は貨物列車も無く、吉見線所属車の滑川工場への出入場時に回送列車が走る程度です。
沿線に東松山ぼたん園やマイタウンなどの団地があり、それらへの利便性を向上させるために、今後旅客営業が開始される予定です。 東平線の列車は滑川〜玉作間の運転となり、途中に東松山ぼたん園、東平の2駅が設置される予定です。

松山線・東平線路線図