深谷 ふかや

東京駅を模したデザインの深谷駅

駅前広場中央の青淵広場

バスターミナル跡の駐車場とキンカ堂

旧中山道の商店街

所在地:深谷市西島町
開業年:1914年
駅員配置:委託

 JR高崎線と連絡する深谷線の起点駅です。旧中山道を中心とした古くからの深谷市街の南部にあり、すぐ南側には上唐沢川が流れる場所に位置しています。

 配線的には、JRは駅本屋側上り片面ホーム+島式ホーム2面3線ですが、本庄鉄道は高崎線上りホーム東端の切り欠きホーム0番線からの発着で、JR駅の片隅を間借りする格好になっています。

 駅舎は、1996年に東京駅を模した赤レンガ造り風の橋上駅舎に建て替えられています。東京駅を模した形にしたのは、東京駅の建築時に使用された煉瓦の多くが、深谷市上敷免にある煉瓦工場で生産された事を記念してのことです。

 なお、深谷駅と工場の間は4kmほど離れており、1895年に開通した国内初の民間企業専用線である、日本煉瓦製造専用線を使用して煉瓦の運搬を行いました。

 現在の本庄鉄道深谷線深谷〜上敷免間は、当時の専用線を流用したもので、1914年に開業し、その後血洗島、本庄へ路線を伸ばして深谷〜上敷免〜血洗島〜本庄間の路線となりました。


 旧駅本屋があった北口側には、比較的広い駅前広場が整備されており、中央には明治・大正の大実業家として知られる渋沢栄一の像を奉った青淵広場があります。
 バスターミナルは、駅舎に面して2ヶ所あるほかに、駅前広場整備当初は青淵広場西側にもありましたが、バス路線網が大幅に縮小されて必要がなくなったため、現在は駐車場と化しています。

 一方、南口側はかつては出口すらありませんでしたが、現在は上唐沢川と駅の間に狭い駅前広場が整備されています。

 深谷市中心市街地は、モータリゼーションの進展や上柴地区など郊外の開発などによって空洞化が著しく、古くは賑わった旧中山道の商店街や駅通りも現在は活気がなく、空き店舗が目立つとともに普段は人通りも少ない状態です。

 複数あった大型店もほとんどなくなってしまいましたが、駅前の「キンカ堂」だけは、2館体制を1館に縮小しつつも今なお営業しています。
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