●沿線風景(児玉線・本庄〜児玉)
 本庄駅南口広場。左側にはショッピングセンター「BLALA」があるが、サティの撤退後は、新たにできた食品売り場が休止に追い込まれるなど苦戦している模様。

 上越新幹線と本庄鉄道の交差地点。あさま号が通過しているのが見える。

 関越自動車道付近では、本庄鉄道は国道462号線と女堀川に挟まれながら走る。写真は関越道との交差地点で、右側が国道、左側は女掘川である。

 蛭川駅より本庄方面を望む。左にカーブして国道沿い集落の裏を抜けていく。

 国道254号線と八高線の交差地点は立体交差になっているが、それはこの地点に本庄電気軌道児玉駅があり、後から出来た八高線がそれを避けたためである。

 児玉駅構内を北側より望む。本庄鉄道は左側の八高線高麗川方面ホームの左側に発着する。

 児玉線起点の本庄はJR高崎線南側にあり、専用の橋上駅舎がやはりJRの橋上駅舎の隣にある。配線は島式ホーム1面2線で、JRと通しで4・5番線とされている。

 本庄を出ると少しの間高崎線と平行して走るものの、すぐにカーブして別れ、七軒町へ着く。

 七軒町駅付近からは高崎線南方に広がる住宅地帯を南西へ進み、県立本庄高校裏に本庄高校前がある。

 なおも住宅が連なる市街地の中を走り、国道462号線と交差する地点の手前に西富田がある。


 西富田を出ると、陸橋になっている国道462号線をくぐる。この辺りで市街地が途切れ、右側には田んぼが広がるようになる。そして上越新幹線をくぐってすぐに女掘川を渡る。渡った後は川と関越自動車道本庄児玉インターチェンジの間を抜け、関越道本線をくぐる手前に四方田がある。

 四方田駅の西側には、女掘川を挟んで近年開発された本庄いまい台産業団地がある。

 国道462号線とともに関越道をくぐると本庄市から児玉町へ入る。


 国道462号線は、関越道をくぐると4車線から2車線になるが、その辺りで本庄鉄道は女掘川沿いを走るため国道からやや離れていく。そして交換駅の高関がある。

 高関を出ると女掘川を渡り、なおも児玉町の田園地帯を走る。

 しばらく進むと右にカーブして、蛭川へ入る。蛭川の集落の北外れにあり、南側に片面ホームがあるが、反対側は一面田んぼである。

 蛭川を出ると今度は左にカーブして再び南西へ向かう。

 女掘川を渡って真っ直ぐ進むと吉田林である。蛭川同様集落の北側にあり、国道462号線からちょっと入ったところに片面ホームだけの駅がある。

 吉田林を出てしばらくしたところで、国道462号線を斜めに渡り、そして国道254号線バイパスの下をくぐる。

1934年(昭和9年)までは、児玉のターミナルは現在のJR八高線と国道254号線が交差する地点にあり、吉田林からは現在でいうところの国道462号線に沿ってこの旧児玉駅へ向かっていた。

 しかし、1931年(昭和6年)に鉄道省八高北線倉賀野〜児玉間が開通したために西児玉に改称され、その後1934年(昭和9年)に八高線児玉駅へ乗り入れたために廃止となった。

 そのため、現在の本庄鉄道線は国道462号線と別れ、後にできた国道254号バイパスと交差してカーブしながら児玉駅へ向かっている。

 そのまま進んでJR八高線と並走するようになり、そして終点の児玉にいたる。

 児玉駅は、八高線は上下2線の相対式ホームで、本庄鉄道線は八高線高麗川方面ホームの対面に発着している。

 西側から、駅本屋のある倉賀野・高崎方面ホームが1番線、高麗川方面が2番線、本庄鉄道線が3番線とされていて、2・3番線ホームは、跨線橋で駅本屋・1番線とつながっている。

 人口2万の小さな町の駅ということもあって、昔ながらの駅舎のままだが、JR八高線はSuica(JR東日本のICカード乗車システム)導入区間のため、改札口にはICカードリーダが取り付けられている。

 しかし、改札口は同じとはいえ、本庄鉄道線にSuicaで乗ることはできない。このあたり、同じローカル線とはいえ、JRと小私鉄の違いが見て取れる。